今年は二つのスポーツでワールドカップが開催される。
共に楕円のボールを使い、球技と格闘技と頭脳戦を兼ね備えた究極のスポーツ。ラグビー(@フランス)と、アメリカンフットボール(@日本・川崎)である。
悲しいことに、寂しいことに、どちらも世間の注目をそれほど浴びているとは言い難い。
特にアメフト。
殆どの人が今年7月7日に、日本で、川崎で、等々力陸上と川崎球場でW杯が開催されることすら知らない・・・・という状況であろう。
昨今の日本のアメフト事情はと言うと、アニメ「アイシールド21」は子供達の間で大人気だし、子供達から一般まで幅広く愛好者が増えてきたフラッグフットボール(アメフトの簡易版)も学校体育で採用されるなど、全国各地で普及し始めている。
また、本場NFLの下部組織、NFLヨーロッパへ毎年日本人選手を輩出しており、活躍の場が海外にも広がってきた。また、立命館大学と日本大学がNFL JAPANと選手育成プログラムを提携するなど、世界的なレベル向上を図っている。
ちなみに、過去全日本はW杯二連覇中(98年イタリア大会、02年ドイツ大会)って知っていましたか?
昨日発表された代表候補選手60名は蒼々たる布陣で、今回、米国が初参戦という大きな壁があるにせよ、三連覇の期待も膨らむメンバー構成と言えるだろう。
さて、その代表候補メンバー。
全く個人的な意見を勝手に述べさせてもらうと・・・・・
【コーチングスタッフ】
過去最高の陣容だろう。過去二度、W杯を率いた阿部監督(アサヒビール監督)は今やカリスマ的存在。細かい気配りと数多くの「名言」から、人望も厚い。
攻守コーディネータ(ヘッドコーチ)の森氏、大橋氏は共に代表コーチの経験豊富で、それぞれ強豪鹿島、オービックのヘッドコーチを務めており、絶大なリーダーシップと手腕を誇る若き名将。
その他、オフェンスには名参謀がサポートにまわる。市瀬氏(オンワードHC)と大村氏(オービック・オフェンスコーディネータ)である。市瀬氏は、昨年チームを日本一に導いた攻撃ラインコーチのスペシャリスト。大村氏は今、間違いなく日本一の戦略家であろう。
【オフェンス】
最終的にQBは冨澤(オンスカ)、高田(松下電工)、波木(アサヒビール)の3名に絞られた。上背、モビリティ、経験、そして、何よりパッシング能力での選考か?龍村(オービック)の落選は意外だったが、世界レベルの試合では正確無比なパス能力が不可欠で、日本を代表するこの3人のパッサーが残ったのは無難なところなのだろう。個人的は、有馬(アサヒビール)の落選は大変残念。
RBは4名。ワンバック体型を採用する為、最終3名に絞られるかも・・・。石野(松下電工)、進士(富士通)、杉澤(オンスカイ)、古谷(オービック)はいずれもラン・アフターキャッチが期待出来、フィジカルにも強靭なランナー。あらゆる能力において、古谷は今、間違いなく日本一のRB。
WR/TEからは最大13名が選出。橋詰、黛(共にアサヒビール)は共にブロッカーというより完全にレシーバーであり、パス攻撃重視が伺える。13名中8名が180cmを超え、やはり「高さ」は大切。170cm台前半の4名、清水謙(オービック)、前田一(オンスカイ)及び、大学生から選ばれた前田直(立命館大)、戸倉(法政大)は、そのキャッチングセンスとクイックネス、そして勝負強さを見据えての選抜だろう。NFLヨーロッパ参戦中の「NFLに最も近い男」WR木下(立命館大→アムステルダム)や191cm92cmの大滝(立命館大→フランクフルト)もリーグ戦中の為、召集を無理だが、是非観てみたかった選手。
さて、攻撃ラインはどうだろう。日本最強・平本(アサヒ飲料)以外は代表経験は浅く、コンビネーションも心配。私はラインについては無知なだけに、あまり変なことは言えないが、サイズ不足も懸念材料に感じてしまう。現在10名が選出されていて、2ユニットが組める構成だが、外国の巨大選手達とのぶつかり合いからの「体力消耗」と、7月開催の「暑さ」との戦いも課題であり、これ以上人数を減らしたくないのが市瀬コーチの本音だろう。
ディフェンス編は次回。